EAを使って自動売買トレードをするためには、パソコンにMT4とEAを導入する必要があります。今回は自動売買をするにあたっての、MT4とEAの導入方法を解説していきます。MT4は無料でダウンロードができ、非常に多くのFXトレーダーが利用しています。画面の表示方法やチャート、テクニカル分析などを自分の使いやすいようにカスタマイズして使えるという点が人気の理由のひとつです。

まずは利用しているFX会社のホームページからMT4をインストールしてください。国内のFX会社ではJFX株式会社や楽天証券などがMT4を取り扱っています。海外FX会社でもXMTrading、Titan FX、IS6FXなど多くの会社がMT4に対応しています。MT4は開発元のMetaQuotes社のホームページからもダウンロードが可能ですが、サーバー設定が複雑になるため、口座開設をした会社からダウンロードするのが一番かんたんです。以下の手順でダウンロードしてください。

  1. 口座開設を行ったFX会社のホームページよりMT4をダウンロードする。
  2. ダウンロードしたexeファイルを開く。
  3. ライセンスに同意し進む。
  4. MT4のインストールが完了。

これでMT4のダウンロードは完了です。そのまま設定を行います。

  1. 完了するとMQL5のWEBページが開きますが、設定不要のため閉じる。
  2. MT4が立ち上がり、取引サーバーが表示される。
  3. 利用しているFX会社指定の取引サーバーを選択。（口座開設時にE-mailなどに記載されているので確認してください。）
  4. ログインとパスワードを設定。

以上でMT4の準備は完了です。複数のMT4を利用する場合は、ショートカットアイコンの名称をあらかじめ変更しておいてください。名前を変更していないと、新たなMT4をインストールした際に上書き保存されてしまうのでご注意ください。なお複数のMT4インストールは上記の手順を繰り返すだけです。

複数のEAを導入する場合は、MT4も複数インストールし、1つのMT4につき1つのEAを利用するのがおすすめです。1つのMT4で複数のEAを稼働させた場合、各EAの発注のタイミングが重なると発注のトラブルが起こる可能性があります。このトラブルはMT4にはサーバーがひとつしか搭載されていないことが原因です。トラブルを避けるためにも、なるべくEAごとにMT4を分けて利用してください。

その後以下手順でEAを導入します。

  1. MT4を起動し、データフォルダから「MQL4」→「Experts」を選択。
  2. 「Experts」フォルダにコピー・アンド・ペーストまたはドラッグ・アンド・ドロップでEAを入れる。
  3. MT4を再起動する。
  4. キスパートアドバイザの中に設置したEAが入っていれば完了。

なお、EAはインターネット上で無料で取得できたり、有料で販売されていたりします。無料のものでも、しっかりと専門家がテクニカル分析を行って開発されたものや、長期間利益を出しているものなど高性能なものがたくさんあります。ただし、アップデートが行われていないEAだと、取引結果が古いままで止まっていたり、最新の為替相場に対応していないようなものもあったりするので、きちんと調べてからEAを選んでください。

プログラミングの知識がある方は、慣れてきたらオリジナルのEAを作成することもできます。かなり専門的な知識が必要にはなりますが、「こうだったらいいのに」に合わせてカスタマイズすることが可能です。他のトレーダーのやり方を参考にし、独自のロジックで勝てるEAを作成してみてください。もちろん自作のEAを無料で公開したり、販売したりすることもできます。それぐらいMT4では自由度の高い自動売買を行うことができるのです。

MT4のEAの無料配布サイトでは、MT4の開発ツールで作成したEAをすべての方に無料でダウンロード配布しています。