MT4のEAでは証拠金維持率をチェックする
MT4のEAトレードにおいて証拠金維持率は、強制ロスカットの危険性を避けるためにも常に意識しておかなければいけません。証拠金維持率とは、必要証拠金に対し取引の余力とも言える有効証拠金の割合を表したものです。証拠金維持率は以下の計算式で導き出せます。
有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100 = 証拠金維持率(%)
たとえば、証拠金が20万円で、保有しているポジションの含み益が2万円であれば、有効証拠金は22万円です。必要証拠金が4万円だった場合は、
22万円÷4万円x100=550%
の計算式で、証拠金維持率は550%と分かります。これが含み損4万円となった場合は
16万円÷4万円x100=400%
となり、証拠金維持率はポジションの含み損益によって変動します。
EAが含み損を多く保有し、証拠金維持率が100%となってしまうと、強制ロスカットが発動してしまう可能性が高まる危険なラインです。強制ロスカットとなると、FX会社によって強制的にEAが保有しているポジションを全決済されてしまいます。
強制ロスカットの目安はFX業者によって異なります。日本のFX会社は100%で強制ロスカットのところが多くあります。海外の業者は20〜50%が強制ロスカットの目安です。たとえばXM社は20%、FXDD社は50%が強制ロスカットのラインです。
証拠金や証拠金維持率はMT4のターミナルウィンドウの「口座履歴」タブから確認することができます。複数のEAをひとつのMT4内で稼働している方は、含み損が重なると一時的に大きくなることもあるため、適宜確認が必要です。MT4のEAを稼働させるときは余裕を持った資金で運用を行ってください。特にハイレバレッジでのトレードは、含み損も大きくなりますのでより注意を払ってトレードをしなければいけません。
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